ここから発つと云うのなら、 どうか、きみ、 その小さな手が眩しいほどの光を掴めますように どうかきみの、その足で歩む道程が幸多からんことを、願うばかり どうか、きみ、 きみの中に眠る可能性をどうか、その扉を、開いて、 怖がることなど何もないのだから それは時にずるくて時にきみを奢り高ぶらせ時に臆病に時にきみを、弱くする そんなものだけれどどうか、信じるものがないと叫ぶ前に、 きみの中の扉を押してそれからでも遅くはないのだからどうか、どうか、 きみに幸あれ