ありがとうと100回、
はじめましてと云った君の眼の輝きを
一緒に帰ろうと差し出された手の大きさを
笑いあったたくさんの日々の尊さを
私は未だ、忘れられずにいる
子どもの頃、大切にしていた宝石箱のなか
大事に、大事にしまっておいたたくさんのビーズの粒、メッキの指輪、銀色の折り紙
私は未だ、捨てられずにいる
大事にしまいこみ過ぎて、朽ちてしまった思い出が、それでも、
それでも懐かしく唄うから
これから幾年経とうとも、私は、私であることをやめない
やめないから、どうか見ていて
さようならは1回