虚無感に呑み込まれたまま、まるで羊水のなかを泳ぐ胎児のように、
僕はただただ手足を動かす。
時折、反響する音に耳を澄ませ、
穏やかに波打つこの部屋の外には痛いほどに眩しい世界があることを知りながら、
頑なに、耳を塞いで眼を閉じて、わからないふりをするのです。

誰かが必死に僕の名を呼び、
この生白い腕を掴んで引き上げようとさえしてくれるというのに、
僕はそれに応じることもせず、ただ、放っておいてくれと泣くのです。

このまま生まれずとも構いやしません。

果てのある流れに身を任せるほど強くはないのです。





呼ぶ声が、あまりに愛が、
あまりに、
聞こえるので声が