* Merry Christmas! * 素直になれない僕とあなたの 5 私に愛される価値が、あなたにあるとでも云うの、 抱きしめて突き放して、忘れてくれれば良いのです。 僕はあなたが好きであなたも僕を好きででも僕はあなたが憎くて憎くて愛していて、 赤い糸を引き千切る。また強く結び直す。 大嫌いだと抱き寄せてキスをした 忘れることができないあの日と 10 知らない町へ行ったきり、帰ってこない君だから 綺麗な海だったので、遠くの国まで見えそうで、 約束は午後3時。優しいあなたは来なかった。 赤い風船が飛んでいくのは、空の色になりたいから 歩道橋の上から夕焼けを呼んだ日 零れるほどの葡萄酒と、絨毯の、染み 最後に見たあなたの横顔すら忘れてしまいそうな僕の弱さに 霞んでいたのは、この眼か、この影か、 感謝の言葉を知らず。ただひたすらに、夢を見た 絵画のような終わり方なら、君は幸せになれたのだろうか、 |