私の中に居る私とか云うそんな詩的なことは申しませんがただただ時折そう本当に時折ですがまるで眼に見えるこの景色が自分の享受するものではないような聞こえる音がくわんくわんと響いてまるでこの頭が作り物のようなそんな具合なので手に触れられるものすら現実かどうかわからない始末でああもうどうにもなりやしないのかと嘆いてみてもその声すら遠くから聞こえるのです。



誰のかもわ
から
ぬ声が、とおく

とおく


ひびくのです。