終わりにしましょう。

事実ですよ、だって、
望んじゃあいませんでした。そんなの、考えればわかることじゃないですか、
気づかなかった。ですか、
構いやしませんよ、そりゃあ、
君と私は別の世界を生きているのだもの、仕方ない。
ただ、呼吸する瞬間が同じというだけだ。
それだけですものね。

勘違いしてもらっちゃあいけませんよ、
私が絶対でないように、君もまた然り。完璧な思想はこの御粗末な世界には要りません。
だから、ではないですよ、

そうです。
万物には定められた道があるように、我々にもあるのですよ。ほら、人生とか、
つまらないつまらない、
淀んでいようとも暗かろうとも、進むべき、その、

ああ、ああ、

終わりにしましょうか、
不毛な議論はひとさじの砂糖より無意味です。

まあつまるところ、私は、この地球が実は丸くない気がしているのですよ、

君はいかがですか、



(そうしてまた堂々巡り)



昼下がり、帽子屋と